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2007年7月30日 (月)

小説『ミラン・ザ・エクセレント』第19話

☆友人の視点

>普通の会話

 凛音は『植物自然史同好会』に所属している。
 月1くらいで植物採集やハイキングに出かけ、それ以外は毎週適当に集まって語り合ったり勉強会を開いたりまったりしたりする、癒し系サークルだ。そのためか、会員もおおむねおっとりした人が多い。
「来週のハイキング、ちょっと遠出やけどよさそうなところやね」
「そうだね~」
 凛音の問いに答えたのは、サークル仲間・同学年の風宮 恵(かざみや めぐみ)。ちょっとボケっとしているが、人当たりの良い、眼鏡が良く似合っている女の子である。今日は大学帰りにたまたま出会った。
「凛ちゃんは休みの日とかに、よくハイキングとか行くの?」
「結構行く方かな?恵は?」
「個人ではあまり行かないかな。って、凛ちゃん、なんで感無量な表情になってるの?」
「いや……恵と話してると、普通な会話ってえぇなぁって……」

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2007年7月16日 (月)

小説『ミラン・ザ・エクセレント』第18話

>教育とわ

 3日後の朝。
 ミランと凛音、通学路でばったりと出会う。
「おはよう、ミラン」
「おはよ~。そうそう、バイト決まりましたよ~」
「よかったやん。何のバイトにしたん?」
「あたしの実力が十二分に発揮されるバイト・家庭教師です!」
「あんたがヒトにナニをオシえるとイうんや!?」
「漢字の部分を全部カタカナに直すぐらい驚かなくても……こう見えてもあたし、将来は教師志望なんですよ?」
「あんたがナニをどうやってセイトのモハンになるとイうんや!?」
「失礼ですね~。こう見えても、あたし、英語は得意なんですよ~」
「あのなぁ……ガッコウのセンセイってのは、英語が出来るとか、物理学に詳しいとか、そーゆう物事を知ってるってだけじゃ、務まらへんのやで?」
「大丈夫ですよ~。どうせ教えるのは数学ですし~」
「英語は!?」
「だってほら、英語が出来るって言うだけで、なんか威厳があるっぽいじゃないですか」
「そもそも、そーゆう思考が幼稚なんや!」

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2007年7月12日 (木)

小説『一発解決!ソヨギさん』第1-7話

>そして都市伝説へ

 太郎の事後報告によるとイジメはなくなったらしい。
 が、一方で……
「俺ら、『ヲタる源氏』とかいうあだ名つけられ、女子を中心にかなりひどいイジメに遭っています」
「たかがエロ同人ぐらいで敏感に反応するなんて……中学校はまだエロ同人文化には汚染されてない、って証拠ね。少し安心したわ」
 今回の依頼も、かなりテキトーにこなしたつもりだったが、結果的にはうまくいったらしい。
「それどころじゃないです。てかソヨギさん、ヒロインなのにエロ同人発言多すぎです」
「だいたいエロってことに過敏に反応するのよね、思春期真っ只中のお子様は」
 で、今、神社を尋ねてきているのが。
「とにかくソヨギさんのせいで俺たち、変なあだ名でバカにされ続けてるんですから~!」
「人のうわさも七十五日。そのうちみんな忘れるわよ」
 例のいじめっ子二人。どうやらいじめられっ子に成り下がったようだが。
「待てません。てか、今や俺たち、太郎よりも格下になっちゃってるんですよ!」
「多少は惨めな思いもしておいた方が、人生のためになるよ」
「お願いします~!助けてください~!」
「多少は懲りてるの?」
「懲りてます。もうイジメはしません」
「したら、殺させるよ?」
「誰に!?ある意味、殺すよ、って言われるよりこえぇ!わかりました、ホントに神に誓いますから!」
「じゃあ、このブツを女子の目につく所に置いておきなさい」
「え……これは……?」

 数日後、太郎達の通う中学校の女子生徒の間に、BL同人ブームが巻き起こったらしい。
 まわりの女子生徒が腐女子化したおかげで、(元)いじめっ子二人も相対的にまわりと同列になり、イジメはなくなったそうな。
 数年後、同人ブームが小学校まで広がったきっかけになったとソヨギが気付いた時には、ちょっと笑えたらしい。

<第1話 完>

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2007年7月 9日 (月)

小説『ミラン・ザ・エクセレント』第17話

>難しく考えすぎ凛音さん

 もう一度検討しなおす。
「あんたの趣味・特技を活かせるとこがやっぱええよな?」
「う~ん……」
 しばし考えるミラン。
「え~とぉ、漫画ですかね?」
「漫画家のアシスタント?」
「あとゲームですかぁ」
「ゲーム開発部の、バイト?」
「あとは歌関係とかですねぇ」
「う~ん……モー娘のオーディションに応募して……」
「(なんで漫画喫茶とか、ゲーム販売店とか、カラオケ店とか現実的なものが出てこないんでしょうかねぇ……」

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2007年7月 6日 (金)

小説『一発解決!ソヨギさん』第1-6話

>エロ同人

 太郎、いじめっ子二人、全員気絶状態。
 このままでは埒があかないので、全員を起こす。
 よれよれと身を起こす太郎&いじめっ子二人に、ソヨギが弁解を述べる。
「あたしもやりたくてやってるわけじゃないのよ?」
「ある意味本音と思えるので余計むかつくのですが……」
 太郎の言葉は無視。こいつ、苛められっ子のくせになんでこんなにべらべらと文句言えるんだ?
 太郎の言葉は無視。こいつ、苛められっ子のくせになんでこんなにべらべらと文句言えるんだ?
 それはともかく、ソヨギはいじめっ子二人を正座させると、一冊の本を突きつけた。
「あのね、あんたらのカバンの中にエロ同人誌が入ってたわよ!やめなさいよ、こーゆうの学校に持っていくの!(怒)」
(注:回りに同校の女子生徒多数)
(えー……あいつら、そんなん読んでんだ……)
(ちょっとキザったらしくて微妙だったけど、中学生のくせに同人ヲタだったなんて……)
(この歳で方向性間違ってるなんて……みんなにも注意するように言っとこ)
『待てーー!ちげーよ!この女と太郎が勝手に……って……あれ!?いねぇ!どこ消えた!?』
(逃げよ逃げよ。キモヲタがうつるー)
『話を聞いてくれー!!』

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